
AOB
焙煎・発酵により多くの抗酸化成分が含まれており、多種類の活性酸素、フリーラジカルの 消去を行います。
抗酸化食品はたくさんありますが、抗酸化物質が含まれているというだけでは十分ではありません。
このような条件を満たしていないと、単に抗酸化物質が含まれているというだけでは、活性酸素と十分に戦うことはできないのです。
ではその条件とはどういうものかもう少し詳しく見てみましょう。
ご存知のように健康食品、サプリメントの原料には天然と化学合成されたものと2種類あります。化学構造は同じでも、実際に吸収される段階では全く違います。当然、天然のほうが吸収率は高いです。
細胞には受容体という受け取り手がついていて、この受容体が受け取る物質を選別します。昔から食べ慣れてきた天然、自然の成分は吸収されやすいですが、化学合成されたものは拒否される率が高くなっているのです。
抗酸化物質の能力を最大限に引き出すには、天然、自然のものだけではまだ不十分なのです。
もう一つ重要なことがあります。
重合からの開放です。
ビタミンCやEなどの低分子の抗酸化物質は、自然の状態ではお互い手をつなぎ合ったり、タンパク質とくっついて存在しています。これを重合といって、十分に動けない状態、活躍できない状態で存在しています。しかし、上手に加熱したり、発酵という方法を用いれば成分の効果を失うことなく、この重合の鎖が解かれて、本来の力を十分に発揮してくれます。
天然の抗酸化物質であっても気をつけないといけないことがあります。例えば、ビタミンCは抗酸化栄養素ですが、ビタミンCを仇のように飲んでいると、逆効果になります。
ビタミンCの血中濃度が高くなると、かえって活性酸素が発生します。これはビタミンEだけを摂っても同じように活性酸素が増えます。ですから、抗酸化物質は単品で摂るより複数、なるべく多くの種類を取らないとダメです。
■役割の違う複数の兵士
兵士は敵とは単独で戦いますが、戦い終えた兵士がまた戦えるようになるためには、休息の場所を与え、傷を癒す別の役割を持った兵士の存在が必要です。
そういう意味で、抗酸化物質を複合的に摂ることがポイントです。
■どこで発生する敵にも対応できる複数の兵力
敵はいろいろなところに現れます。地上戦、空中戦、海戦とそれぞれに対応できる兵力を備えていなければなりません。
1〜2種類の抗酸化物質では十分な働きをしないということになります。
活性酸素は1種類ではありません。
4種類あります。【活性酸素・フリーラジカルの種類】
それぞれの活性酸素に対応した抗酸化物質が必要です。
「ビタミンCやEを摂ってるから大丈夫だ!」
「毎日緑茶を飲んでるから問題ない。」
ということではなく、総合的に摂ることが大事です。